10年以上使っていた中型スーツケースが壊れたので、スーツケースを新調しました!あれこれ悩んだので、決め手となったポイントをまとめておこうと思います。
↑2番目(ブルー)が壊れました。気に入っていたのに(泣)
サイズの選び方
今回、スイス、フランス、ベルギーを鉄道で14日間ほど旅する予定です。
学生の時は、バックパッカーとしてリュック1つで海外を旅していたのですが、さすがに40過ぎてバックパッカーになる元気はありません。
一般的に、2週間程度の旅行には85〜94L程度のスーツケースを選ぶことが多いようです。
旅行期間 | 目安の容量 |
1〜2泊 | 〜25L |
2〜3泊 | 26〜40L |
3〜5泊 | 41L〜60L |
5〜7泊 | 61L〜80L |
8泊以上 | 81L以上 |
でも、身長154.5cmの私には、85〜94Lのスーツケースは大きすぎて使い勝手が悪いんです。
ヨーロッパの鉄道は、乗降口のステップが高く、乗り降りの際はスーツケースを自分で持ち上げ下げしなければなりません。車内でも、スーツケース置き場の下段が埋まっていれば、上段に持ち上げなければならないし、1等車に乗れば、2階席の場合もあってスーツケースを2階まで持ち上げる必要も出てきます。
クルーズの旅やツアーなどで旅をすることが多かったり、1ヶ所に長期ステイする旅で、自分でスーツケースを持ち歩く頻度が少ないなら、身長に対してスーツケースのサイズが大きくても問題はないと思います。
スーツケースのサイズ選びには、旅行スタイルが大きく関係してきますね。
ちなみに、94Lの大型スーツケースを持っていないかというと、実は持っていて、1年半〜4年間ほど2度に渡って留学した際に使いました(写真:赤のスーツケース)。
でも、それ以外での出番は引越しの時くらいで、1〜2週間くらいの旅行で一番活躍していたのが、今回壊れた中型の65L位のスーツケース。
小柄な女性で荷物を小さくパッキングできる方や、荷物の少ない男性は、60〜70Lのスーツケースと折りたたみ式のサブバックで、お土産が増えても十分に対応できると思います。
形の選び方
大体の容量が決まったら、スーツケースの形とボディの素材を検討します。その際、自分の中で選ぶポイントを決めておくとスムーズです。
私の場合、
- 軽量で強度もあるもの
- 走行がスムーズ(4輪)
- 車輪が壊れにくそう
- 収納力
この4つの点を重視していました。
この点を踏まえて、形を検討します。
スーツケースの形 | メリット | デメリット |
フレーム型ハードケース | 強度があり頑丈 | 重い・物の出し入れをする際広げないといけない |
ファスナー型ハードケース | 軽い | ファスナー部分がたわむので扱いにくい・ファスナー部分は切られやすい・ファスナー部分は水に弱い |
ソフトケース | 軽い・荷物の出し入れがしやすい | 強度は弱い・雨に弱い・中に割れ物は入れられない・切られやすい |
私の壊れた青いスーツケースは、フレーム型のハードケース。8日間以上の旅行の時に使っていました。ハードケースであれば、ワインなどの割れ物も衣服に包んで運べます。ただ、重たいのがネック。預け荷物の重量制限が厳しくなっているのでなるべく軽いスーツケースを選びたいところ。
1週間程度であれば、軽く、伸び縮みして容量を変えられるエキスパンダブルタイプのソフトケース(写真:一番上の茶色)も愛用しています。ただし、割れ物を中に入れ預け入れるのは不安なので、基本割れ物は入れません。
今回は、青いスーツケースの代わりになる軽くて割れ物も工夫次第で入れられるスーツケースが欲しかったので、ファスナー型ハードケースを探すことにしました。
素材選び
ボディの素材は色々とありますが、ファスナー型ハードケースの素材はそれほど多くありません。
ポリカーボネート | 軽い、値段が手頃、柔らかい、本体は壊れにくいが中身は… |
カーブ®︎ | サムソナイトが独自開発した素材。ポリカーボネートよりも軽く耐久性あり。本体は衝撃に強いが中身は… |
ABS+ポリカーボネート | ポリカーボネートよりも重いが硬さあり。激安スーツケースや有名メーカーのエントリーモデルに多い |
軽くて衝撃に強く耐久性のあるものが良かったので、ポリカーボネートかカーブ®︎ の2択になりました。
スーツケース自体は衝撃に強く壊れにくくても、中身を守る力が弱そうなのは気になりますが、それはファスナータイプのスーツケースを選んでいる以上仕方のない点。中身を守る工夫はいくらでも自分でできる気がします。
メーカーとモデル選び
私の中では、
- サムソナイト社
- リモア社
- ストラティック社
- ロンカート社
の4択でした。
日本製のプロテカなども検討しましたが、何しろ重たい。超軽量のエアフロレックスライトも選択肢に含めたのですが、ボディのグラスファイバーがささくれ立ちやすいのが気になり選択肢から外しました。
それさえなければ、63cm 74L 2.4kg と、サムソナイト並みの軽量さに加え、ストッパー機能とサイレントホイール、ダブルチューブハンドル、さらにデザインも可愛く、かなり良いと思います。
最終的に、迷ったのが以下のメーカーとモデルです。65〜75Lと容量に幅はありますが、69cmという高さ(大きさ)は同じです。
メーカー | モデル | 容量 重さ | メリット | デメリット |
サムソナイト | コスモライト | 69cm 68L 2.3kg | 色が美しい 色の選択肢も豊富 シェル型の形も可愛い | 貝のようなデザインの凹凸が内側にもあるため、洋服などがシワになりやすそう。(四角くないためスペースのロスがありそう)・シングルホイール・シングルチューブハンドル・側面で自立しない |
サムソナイト | ライトショック | 69cm 73L 2.3kg | 水の波紋デザインがコーナーにも施されていて衝撃を吸収する(特許) コスモライトと同じ重さなのに容量が多い。 | デザインが男性的・色の選択肢が少ない・シングルホイール・シングルチューブハンドル |
サムソナイト | ライトボックス | 69cm 75L 2.6kg | 四角でコーナープロテクション付き ダブルホイール ダブルチューブハンドル 内側両サイドにファスナー仕切りあり | 69cmでも四角いボックス型で75Lの容量があるからか、見た目が少々大きく感じる・値段が高め |
リモア | サルサエアー | 65L 3.2kg | スタイリッシュ コンパクト | 車輪がかなり壊れやすい・持っている人が多い・見た目大きく感じる・サムソナイトと比べると重い・値段が高い |
ストラティック | Leather&More | 65L 3.43kg | ダブルジッパー サイレントホイール 重厚感がある 内側にクッション材 デザインが可愛い | 少々重い(100%ポリカーボネート)・見た目ほど物が入らない。ドイツデザインの中国製・長期的にみるとクッション材がカビそう |
ロンカート | RV-18 | 68L 2.8kg | イタリアらしい可愛い色合いとデザイン 軽量 内側両サイドにファスナー仕切りあり ダブルホイール ダブルチューブハンドル | マットな色合い(好み)・大型キャスターなので走行は楽だがキャスターが壊れやすそう |
サムソナイト、リモアのスーツケースは持っていたので、この2社ははじめから選択肢にありました。新たに加わったのはストラティック社とロンカート社。やはり有名メーカーのスーツケースは安心感がありますし、創意工夫が伝わって選ぶのも楽しいです。
最終的に選んだスーツケース
最終的に選んだのは、サムソナイトのライトショック 68cm 73L 2.3kg。
色はペトロールブルーという青と緑の混ざったような色。光の当たり具合で色が少し変わります。バンドの色の組み合わせのことなど考えると、難しい色だなーと思ったのですが、あまり人と被らないので、すぐに自分のスーツケースだと分かり、結果的に良かったです。
使えば使うほど、愛着が湧いてきました。
コスモライトと迷っていた際、百貨店や路面店の店員さんに「コスモライトは側面で自立しないのがネック」だと伝えたら、「横にすることはあまりないと思いますよー、そのように作っていないので」と言われたのですが、心の中で疑問に思っていました。結果、列車移動をする場合、やはり横置きにできないと不便です。
選ばなくて良かったです。
また同じく店員さんに、シングルチューブハンドルはサブバックを乗せて走行するのは難しいと言われていたのですが、コスモライトよりもシングルチューブが細いライトショック でも問題なくできました。若干コツは要りますが(笑)
やはり最後は自分の旅スタイルと工夫次第ですね。
スーツケース、どこで買う?
路面店、ネット、家電量販店、百貨店、と色々見て回りました。
結局、私はネットで1年保証のあるものを購入。ネットでは偽物も売られているようなので、注意は必要です。
注文した翌日にはクロネコヤマトで届いてびっくり。
今回はじめてネットでスーツケースを購入した私。本物かな?と、色々確認してしまいました(笑)店舗で実物を何度も確認しておいて良かったです。
また、路面店や百貨店の価格の半額以下にて購入することができたのにも満足。1年しか保証がなくても、壊れてもう1度同じものを買ったとしてもお釣りがきます。
スーツケースは消耗品なので、10年保証があってもその保証内容は初期不良であったり…と、使用後の保証ってそんなに望めないと思っているので、私には十分です。
(↑私が購入したところ。参考まで。)
バンドは必要?
夫から、「ファスナー型のスーツケースでバンドをしてる人を見たことない」と笑われました。確かに、日本の空港では少なかったです。でも、海外ではそこそこ多かったです。
フレーム型スーツケースとファスナー型スーツケースでは、バンドの役割が変わってきます。
フレーム型スーツケースの場合は、どちらかというと自分のスーツケースだという目印としてバンドを使うことが多い気がします。
古いスーツケース等でTSAロックが付いていないスーツケースの場合には、ロック付きのバンドを使うことで、スーツケースに鍵をかけない状態でも一応安心という役割も。
一方、ファスナー型スーツケースの場合、ロックをかけていてもファスナー部分は、引き裂こうと思えばペン先で簡単に引き裂けます。そのため、引き裂かれにくいダブルファスナーを採用しているメーカーもあります。
私が買ったスーツケースは、ダブルファスナーを採用していないので、TSAロック付きのバンドをつけました。
「そこまでしなくても高価なものも入っていないし〜」とは思うのですが、どうも長年の海外放浪にて身についてしまった防犯対策の癖でしょうか…苦笑
また、万が一スーツケースを開けられてぐちゃぐちゃにされても、バンドがあればとりあえず蓋は閉まるので便利です。
もちろん、預け入れにしない場合や国内旅行の場合は論外です。
(↑スーツケースに合わせて14色から選べるのが嬉しい。私はBlackにしました)
2週間のヨーロッパ旅行で酷使してみて分かったこと
ライトショック 、軽い!素晴らしい!!
気になったことは、中身が重くなると、車輪の滑りが若干重く感じられることもあったので、車輪はダブルホイールの方が良かったかな(そうなると、ライトボックス一択になるかな)ということくらい。
ライトショック とコスモライトは、軽量化するために余計なものを削ぎ落としているので、シングルホイールなのは仕方ないのかもしれません。そうなると、今後のエアフロレックスライトの改良に期待したいところ。
でも、シングルホイールなことを含めてもライトショック に満足です。最初は気に入らなかった色も、旅の途中からは愛着が持てるようになりました。
↑今回は機内に持ち込む荷物が多いため、サブバックが大きめです。帰りは入りきらないお土産などを入れて帰れるので便利。
日本では、コスモライトほどあまり見かけないライトショック ですが、パリで茶系のサンドという色のライトショック を持っている人を2人見かけました。コスモライトと比べると、ライトショック は男性向けのデザイン感が否めないのですが、持っていた人が2人とも大人の女性だったのでちょっと嬉しかったです。
少しでも可愛くするために、タグも新調しました♡
ちょっと女性らしくなったかな。
Tバーのところに小さなタグが埋め込まれているのでタグはなくても良いのですが、あると目印にもなり何かと便利です。
何はともあれ、これからしばらくは、このライトショックと共に旅をしようと思います。
1年経って…
年間、何度か73Lのライトショックで海外を旅してみて、やっぱり軽くて使いやすいと思いました。愛着が湧いてきたので、98Lサイズも購入。
色はサンド。98Lなのに、2.5kgしかないのも素晴らしい☆
もう、重たいスーツケースは持てません(笑)